2005-01-01から1年間の記事一覧

ソースタイン・ヴェブレン―制度主義の再評価

bookoffでちらほらみていたら、105円コーナーで発見。 お手軽かもと、購入。制度学派の考え方は、経済分析を行う上でも、制度や文化的な背景を影響を排除できないということ。そういう点で、新古典派的な解釈とは異なる。この本では、複数のヴェブレン研究者…

「クビ!」論。

ちょっと前に話題になっていた記憶があったのだけど、しらべてみたら、オリジナルは2003年に出た本でした。この本をどう読むかなのだけど、ゲーム理論の応用編として読むのが一番妥当な気がする。 この本の中では、企業を外資と日本の企業と大きく2つに分類…

経済セミナー 2005/12

久しぶりに経済セミナー。特集は、「統計でわかること・わからないこと」 方向転換期を迎えた国勢調査 / 船岡史雄 統計が公共財だという指摘は、結構目から鱗。 個人の収入まで国がしらべてどうするという批判はわかるけど、その結果を分析した結果の効用に…

論座 2006年1月号

朝日新聞の、評論誌「論座」の1月号 特集は、「30代の論客たち」。普段は立ち読みもあまりしないのだけど、執筆陣が結構好みだったので買ってみた。 ポピュリズムの最大の供給源はどこか / 渋谷望 現在の社会における相対的な「負け組」である若者層が、…

恋愛と贅沢と資本主義

ゾンバルトの「恋愛と贅沢と資本主義」読了。最近、再評価されつつあるようにみえるゾンバルドだけど、この本の内容を自分なりに一言でまとめると、これは需要側から資本主義の誕生を説明しようとしたものだ。ということで、これは、供給側から資本主義の誕…

COURRiER Japon No.001

講談社が、フランスの courrier international との提携で創刊した隔週刊のニュース雑誌。 結構、読みごたえがあるなぁというのが最初の印象。厚さは5mmほど、120ページ程の雑誌なので、雑誌としてはむしろ薄いのだけど、中身が濃い。なんせ、いろんな雑誌の…

「満州国」見聞記

リットン調査団に参加していたドイツ人、ハインリッヒ・シュネーの旅行記。 リットン調査団の報告書というと、日本が国際連合を脱退するきっかけとなったものだから、単に欧米列強利権連合が、日本を排除したかっただけのレポートだとおもっていたのだけど、…

Pixel Toy 愛・科学

ジャケ買いの1枚。 ジャケットの男の子は、沖山優司の若い頃みたいな雰囲気の男の子(何山: Ho Shan)と、ドレスアップした女の子(胡詠絲 : Candy Wu)の並ぶジャケットのこのアルバム、香港産のピコピコテクノであります。。 一曲目、「端一口気」は21世紀…

Cooltoys Vol.37

ある女の子に見せたら「日本のフィギアにくらべてエロいですよね」とい即座に指摘された。言われてみれば、ポーズもそうだし、下半身のボリューム感がかなり違う。かなりダイレクトだ。 日本人の好みからすれば、もう少し細身でセクシャルな感じをぬいた方が…

UP 2005年11月号

東大出版会の、PR雑誌のUPをジュンク堂で入手。 私のナメクジウオ的こころ / 安井金也 ナメクジウオなるものをはじめて知りました。「脊椎動物にもっとも近縁である」ということなので、脊椎動物ではないのでありましょう。それはそれで興味深いのであります…

CASIO ID-24J-8JF

カシオのデジタル掛け時計を購入。 電波時計で、温度湿度計機能付きというもの。このページの後半にでてきます。 http://www.casio.co.jp/ww/waveceptor/products/wall/digital.html アキバには、CASIOの型落ちやB級品をあつかう店がいくつかあって、そのな…

青春と読書 2005年12月号

集英社のPR雑誌、「青春と読書」を久しぶりに入手。特集は、「ファーブル昆虫記」の新訳刊行にちなんでのもの。 「ファーブル昆虫記」は小学校の図書館で、例のフンコロガシの話を読んだ記憶があるのだけど、それ以外はあんまり記憶にない。個人的には、フ…

萌え経済学

森永卓郎と(ガイナックスを離れて以後の)岡田斗司夫って似ていると思う。社会学的な分析っぽいが、社会学のプロではない。そこが、宮台真司や東浩紀と違う。「萌え」を産み出すクリエーターとしてヲタクな業界に関わっているわけではない。そこが、大塚英志…

男子の本懐

金解禁をおこなった浜口内閣と、小泉政権との相似についてのコメントをみかけたので、浜口雄幸と井上準之助の話をえがいた、城山三郎の本を読んでみようとおもった。 歴史書ではなく小説だということもあって、浜口雄幸と井上準之助は相当カッコよく描かれて…

経済セミナー 2005年11月号

特集は、「希望」と経済玄田有史、山田昌宏とならぶと、けっこう流行りな感じがする。 これで、斎藤貴男がはいっていると、総合雑誌の特集記事でしょう。 「希望学」は何をめざすのか / 玄田有史 データに見る希望と現実 / 佐藤香 + 永井暁子 希望をもつた…

神狩り2

神狩り2、読了前作、神狩りは角川文庫で読んだような記憶がある。確か背表紙は、紺だっただろうか。 力作なのだけど正直いって、前作を読んだときのような感動はない。それが、作品の差なのか、読み手としての自分の変化によるものかはよくわからない。今回…

ユリイカ 2005年10月号 特集 攻殻機動隊 Stand Alone Complex

ユリイカの10月号は攻殻機動隊の特集。 東浩紀と神山健治の対談 アニメはこの世界へとつながっている S.A.C.がグリコ森永事件のアナロジーになっていることに全然気が付かなかったことに愕然。反省。 上野俊哉の 諸主体は歩む それも尾行する警官抜きで「…

WesternDigital WD Caviar SE 250GB

調子にのって、ビデオをつっこんでいたら、PCのdiskの空きがなくなってしまった。 ということで、予算を考えてとりあえず内蔵で、かつ将来性も考えて、250GBで1万をきった、SATAのDiskを追加することにした。 わが家のシステムは、内蔵のDiskが、80 GB に、…

「戦争学」概論

現代親書の新刊で、地政学的に戦史を解釈したもの。 これを読んで最初におもったのは、これって「幻魔対戦」? 世界島をめぐる、ランドパワーとシーパワーの抗争でもって、世界の歴史の大枠を語るというのは、アナロジーとしてはおもしろいけど、なぜ、そう考…

多文化世界―違いを学び共存への道を探る

某氏の、日記のコメント知った ホフステードの、多文化世界を読み終り。かなり興味深い ホフステードのこの本は70年代にIBMの従業員を対象におこなわれた価値観に関する調査を元にしている。この調査では、IBMというおなじ会社という文化の集団を母集団とし…

八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学

InterCommunicationの記事がきっかけで購入した、ちくま新書の「八月十五日の神話」を読了。 この本については、日本以外の国の戦勝記念日が決められた背景の分析が甘いという指摘が、いくつかの箇所でなされている。 http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/2005091…

グノーシスの薔薇

某MLで、「ハイペリオンのネタはこれだ!」ということで紹介をうけた本。 話は16世紀、レオ十世につかえる小人が主人公。貧民としてうまれた彼が、グノーシス派の教えに帰依しつつ、ローマ法王に使えることになっていく話だ。その背景で、グノーシス派の指導…

InterCommunication 54

旭屋の閉店の時に買った雑誌。特集は「戦争と平和のメディア」 「戦争プロパガンダと記憶」と題した座談会のなかで、(本題と多少離れたところで)、西谷修が「沖縄のビジュアル・アーカイブはほとんど沖縄の人ががとったものではない」という指摘をしていた…

HP Desktop dx5150 MT/CT TVモデル

実は、3週間ほどまえからデスクトップが壊れていた。 電源は入るけど、Diskアクセスにいかない様子からして、マザーが怪しいとにらんでいるんだけど、いくらにらんでも直らない(当たり前だ)。かといって、CPUの可能性もなくもないし、下手に部品かって、ト…

SFマガジン 10月号

久しぶりにSFマガジンを買う。 神林長平のインタビューがおもしろい。 神林長平がセカイ系の走りだというのは、いわれてみればなるほどという気もしてくる。ただ、セカイ系の根っこって、ニューウェーブSFだとおもうのだけど。 ま、ふつうの人に説明するには…

旭屋書店・渋谷店

いつものように旭屋書店によってみたら、なんと8月末で閉店とのこと。がーん! 通勤ルート上では、一番便利でそこそこそろっているいい書店だった。2フロアーしかなくて、今時の書店としてはあまり大きくないというか、かなり小さい。それでも、あんまり、…

小泉政治を検証する

19日付の朝日新聞で「小泉政治を検証する」という1ページ特集。 森永卓郎の文章が新鮮。 森永卓郎のポイントは2つだと思う。 「郵政民営化」賛成・反対と、「小泉政権の出した郵政民営化法案」賛成・反対とは意味が違うということ だから、本来の意味で…

サマー/タイム/トラベラー

なんか、最近ハヤカワが力入れてんじゃないの?という感じがなぜかして読んでみました。サマー/タイム/トラベラー。 最初の感想。これは、「ケロロ軍曹」である。 主人公が入り浸っている喫茶店の名前が「夏への扉」、登場人物たちは、そこの看板猫を、ク…

知性化戦争

1週間ほど前から読み始めて、本日上下巻読了。途中、乗り過ごし1回。 ストーリーテリングは相当おもしろいです。ハリウッド映画ばりの展開のよさ。(ほめてません〜) だって、SF的におもしろいは、グーブルーの社会構造くらいなんですもん。主人公は、ロ…

「本」8月号

講談社のPR雑誌、「本」の8月号を入手。「全核兵器消滅計画」中嶋 彰 (著) が紹介されていた。遠隔操作で、核兵器を無力化してしまうアイデアを物理学者が考え出したという。かなりおもしろそう。