2007-01-01から1年間の記事一覧

日経新聞 「エコノミストが選ぶ」経済図書ベスト10

年末と言うことで、日経では、経済図書のベスト10が発表。 ベスト10は、以下の本。 1.波乱の時代 アラン・グリーンスパン 日本経済新聞出版社 2.国富論 アダム・スミス 日本経済新聞出版社 3.市場を作る ジョン・マクミラン NTT出版 4.現代の貧困 岩田正美…

本の窓 2008/1 特集/日本の農業

小学館のPR雑誌、本の窓の今月号は、特集/日本の農業。 農業復活で生命力の強い国に / 小泉武夫 (取材・構成 片原泰志) 論調としては、食糧安全保障の観点からの自給率低下への警告と、それに対する具体的な取り組みの例示。イギリスの食糧自給率が、84%にな…

BUFFALO / LS-W1.0TGL/R1

1TBのNASが手頃になってきたので、今使っている160GBから買い換え。いま使っているNASは、3年ほど前に購入したもの。我が家の大事な情報は基本的に全部NASにあるので、壊れる前に買い換えるのが正解かとこのたび買い換え。今度は、500GB x2 のRAID1構成を組…

きらら 2007/12

「きらら」は、小学館からでてる小説主体のPR雑誌。嶽本野ばらが、オルタナティブ・パンセで森茉莉についてかたっている。ほぼ、王様の耳はロバの耳的発言。 それでも皆がこぞって凡庸なる部分には目を瞑り、偏狭ながらも研ぎ澄まされた完成の希有なる作家と…

UNIDEN RB30U

部屋の模様替えの際に、配線をやり直しをしていたら、どうやらブースターが壊れた模様。リビングのレコーダーだけで、4台もぶら下がっているので、ブースターは必須なのだけど、結構高かったりする。UHF専用のお手軽なものを、とさがしていたら、ちょっと毛…

滝山コミューン一九七四

週刊アスキーの「今週のデジゴト」に紹介されていた滝山コミューンを読んでみる。 これは、70年代前半に、東京西部の団地に学校でおこった出来事のドキュメント。著者は当時、小学生としてそこで過ごしていた当事者である。1970年代というのは、70年安保がお…

移動都市

星雲賞受賞、ということで読んでみる。第一印象は、これは、ジブリのアニメか?とおもわせる雰囲気。 舞台は、35世紀、60分戦争と呼ばれる世界大戦の後、世界のまちまちは巨大なキャタピラにのって移動する「移動都市」となっている。移動都市は、互いに…

となり町戦争

となり町戦争 (集英社文庫)作者: 三崎亜記出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/12/20メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 50回この商品を含むブログ (325件) を見る

NHKにようこそ

NHKにようこそ! (角川文庫)作者: 滝本竜彦,安倍吉俊出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/05/22メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 246回この商品を含むブログ (396件) を見る

勘定奉行荻原重秀の生涯

この本の言いたいことは、最初の最初に書いてある。 教科書や概説書では、荻原重秀の名前の後には必ず、「幕府は改鋳による差益で莫大な収入を得たが、物価騰貴を招き、経済を混乱させた」などと言った否定的な記述が続いている。教師の説明ではしばしば「グ…

日経新聞・社説 ・時間当たりの効率高め生活との調和を(8/20)

日経新聞の社説が、この2日間、長時間労働の問題に触れていて、2chあたりでも話題。日経といえば、財界御用達の筆頭なわけで、その新聞が労働環境の悪化について、(週末とはいえ)社説でまで問題提起するとは・・というのが驚かれた理由。19日の社説では、…

新聞社―破綻したビジネスモデル

サブタイトルにもあるように、報道の問題ではなく、経営の観点から新聞業界に関しての提言としてかかれた本。著者は毎日新聞の元取締役。新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書)作者: 河内孝出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/03/01メディア: 新書購入…

なぜ社員はやる気をなくしているのか

朝日の書評にでていて気になっていたのだけど、経セミにもかるく紹介がでていたので買ってみる。この本の主張(タイトルのへの回答でもあるのだけど)は、社員がやる気をなくしているのは、従来アフターファイブのノミニケーションの構造の中で維持されてい…

途上国の農村研究とフィールドワーク

経済セミナー8月号の特集は「経済は現場で動いている!」というどっかで聞いたようなタイトル。 その中にある、「途上国の農村研究とフィールドワーク/藤田幸一」は、バングラディシュにおけるグラミン銀行に関するレポート(の、さわり)。グラミン銀行と…

虐殺器官

ハヤカワJシリーズの新刊。「小松左京賞最終候補作品」という帯につられて購入。 舞台は、9.11後の近未来。世界はテロ対策の為に極端な情報管理がなされて管理社会化している。主人公は、暗殺や誘拐を仕事とする米軍の特殊部隊員。彼らが、逮捕を命じられた…

進化しすぎた脳

某サイトで絶賛されていたので、池谷裕二を読んでみる。この本は、池谷裕二が、(アメリカ在住の)高校生相手に語った、大脳生理学の最前線の話をまとめたもの。心と脳の関係について、(当時の)最新のトピックが語られている。池谷の生物としての人間にとって…

メゾン・ド・ヒミコ

ゲイバーのマダムがゲイのための老人ホームをつくって・・という舞台設定の話なのだけど、最後までみて、これのテーマはなんだろうか、と考えてみる。 ゲイの映画だから、テーマがジェンダーというほど単純な話とは思えない。ゲイのかわりに、いろいろな設定…

反社会学講座

パオロ・マッツァリーノの反社会学講座、今度はなんと増補の上筑摩文庫からでてきました。パオロ・マッツァリーノは、イザヤ・ベンダサンと同じなのでイタリア人なわけもなく、おそらく社会系の研究者でしょう。で、この本のやっていることは、社会学の手法…

できる社員はやりすごす

ベストセラーになった「虚妄の成果主義」なのだけど、そのエッセンスは、ほぼ前作、「できる社員はやり過ごす」に含まれている。この2作、タイトルから受ける印象より、かなりまじめに経営学書。ということで、「できる社員はやり過ごす」の内容をダイジェ…

「世界征服」は可能か?

オタキング、岡田斗司夫の評論というか、「世界征服」という事業に対する考察。前書きで岡田斗司夫は、この本はいわゆる謎本ではないといっていて、確かにその通りで謎本ではない。じゃ、なにかといえば、これは「空想科学読本」の経営(学)版なのだ。 岡田…

賃金の不平等化と労働制度の変化 -

引き続き、現代思想のなかの記事から。 賃金の不平等化と労働制度の変化 / 宇仁宏幸(P166-176) 統計調査をつかった、日本における格差の検証がなされている。 格差問題については、ジニ係数の拡大を問題視する意見と、ジニ係数の拡大は、高齢化の影響であり…

現代思想 2007年7月号 特集=ポスト・フォーディズム

特集が、ポスト・フォーディズムなんてなっていたので、久しぶりに現代思想を購入。特集に関連した文章が、12本掲載されているのだけど、そのなかに現れるポスト・フォーディズムの定義はまちまち。 フォーディズムからポストフォーディズムへの移行を特徴…

教師格差

最近の教育の状況を総論的に報告している本。あげられている事例や報告は、それなりに興味深いのだけど、そこは横において、個人的に興味深いとおもったのは、企業とも共通する以下の2点の問題。最初の一つは成果主義で、もう一つはそれに伴う、説明責任の…

行動経済学 経済は「感情」で動いている

行動経済学、なんとか読了。 これ、中身は新書じゃありません。ほとんど教科書です。 と、思いながら、読み返してみたら、はじめに にこう書いてありました。 本書は、行動経済学の入門書であると同時に、経済行動の背後にある心理的・社会的・生物学的基盤…

現代中国の産業

現代中国の産業。このあたりで推薦されていたので読んでみる。とりあえず、最初の感想は「力作」。この本のなかでのキーワードは垂直分裂。今、日本では垂直統合ということが盛んにいわれていて、それを進めないとという雰囲気になっているが、著者は中国で…

ソビエトカメラ党宣言

ここ数年、一部で人気のソビエトカメラなのだけど、その販売ににかかわった人の、エッセイ。 軽妙な文章が、すごくうまい。うますぎる、と思う。ソビエトカメラというのは、主に第二次大戦後に旧ソビエトで製造されたカメラ。おおくは、ライカなどのドイツカ…

空の境界

「月姫」 のゲーム作家、奈須きのこの長編。(つーたって、ゲームをやらないので、月姫がどんな作品かもよくわからないのである) たぶんライトノベル。 とにかく、長編。新書で2段組、上下巻構成で900ページを超える。原稿用紙にしてどれくらいになるんだろ…

働きすぎる若者たち

著者によれば、この本は、すきなことを仕事にしてしまった「優しい女の子たちの物語」(P9)なのだそうだ。「優しい」という言葉がでてくるあたりに、著者のスタンスが感じらられる。 この状態が危険なものであることは、勘のいい方々ならばすぐにお気づきであ…

フランドル

評が結構でていたので見に行ってみる。久しぶりのユーロスペース。 映画の舞台はフランドル。田舎に住むの若者の話だ。男の子たちは、志願して戦争に行く。女の子達は彼らの帰りを待つが、戦争にいった若者は、一人を除いて戦死する。生き残った一人は帰って…

涼宮ハルヒの憂鬱

ROR団には入れそうにないので、SOS団を読んでみる。涼宮ハルヒって評判だけど、そんなにおもしろいの?というか、ライトノベルは本当におもしろいのか?とかいう最近のマイブームも動機。 結論。やっぱ、おもしろい。 そこはかと匂ってくるのは作者、この小…