2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

論座 2007年4月号

「『丸山眞男』をひっぱたきたい 希望は、戦争。」への応答 論座の2007年4月号は、1月号の赤木智弘「『丸山眞男』をひっぱたきたい」に対するいくつかの「応答」が特集の一つだったので買ってみる。 書いているのは、佐高信、奥原紀晴、若松孝二、福島みずほ…

コーンクリームスープ

川西蘭の久しぶりの新刊。 (ただし、1992年にマガジンハウスからでた小説の一部改変版) いつ読んでも川西蘭の小説の主人公は、クールだ。でもって、なんでおめー、そんなにもてんだよ!とツッコミたくなる。(いまさら高校生の主人公をうらやましがってど…

郊外の社会学(その2)

では、三浦展は、なぜ、まったく逆のことをいっているのか? それは、三浦の郊外論=ファスト風土批判 が、郊外を「そこでないといけない」原風景としているから、ではないだろうか。「どこでもいい」のが郊外である、という視点は、その土地を一つの選択肢と…

郊外の社会学

町田市生まれで、いまは流山にすむ社会学者による郊外論。建築家のように、郊外の建築の不毛さを非難するわけでも、三浦展のように、「ファスト風土」とやや感傷的に批判するのでもなく、郊外とは何者なのかを解いていく。郊外について、最初に以下のように…

沈黙のフライバイ

500系の新幹線を最初にみたとき、「ついに現実化した未来だ!」とおもった。 なんて思う人にはいいと思う。 野尻抱介らしく、あまり心理描写がない。ポンとおかれた会話と地で説明される科学知識とがリンクして、読んでいる側の心理をかきたてていく。文章の…