大航海 特集テロの本質
旭屋書店で、大航海を購入。今号の特集は「テロの本質」
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2005/03/05
- メディア: 雑誌
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さてさて、識者はどんな解釈を提示しているのかとよみだしたのだけど、正直言って混乱。12本の文章が、結構ばらばらで統一的な解釈を示しているわけではないのだ。なので、「なるほど、そういう解釈もあるのか」というのが素朴な感想。
結局「テロ」というのは、実態がある定義ではなく、「テロ」と定義されたものが「テロ」であって、それ以上でもそれ以下でもない。で、「テロ」と定義するのは、それを非合法的なものにとどめておきたい勢力(多くは、既存権力)が、悪とラベリングするために「テロ」とする以上、それ以上の定義は難しいというより、無理なのだろう。既存権力への抵抗は、もともと超法治的なのが当然なのだから。
つーことを、ここしばらく考えていたら、一気に話はとぶのだけれど、スターシップ・オペレーターズのアマテラスが、亡命国家であると主張し、それに対して、「海賊」と呼ぶのは同じ構造だよね。
佐伯啓思と大澤真幸の対談、「原理主義、近代主義、駄文か主義の三つ巴の争いをいかに乗り越えるか?」と4、5度読み返してみた。大澤真幸の
政教分離に基づく寛容というのは、あなたたちはもちろんいスラム今日を信じてもいいけれど、本気に信じてはだめだと言っているに等しい。・・・・・つまり、一種の「趣味」として信じているのはかまわない。
という政教分離には自己矛盾の構造がかるという指摘は、そりゃそうだというと思うのだけど、やはりそこには、その上の解釈がでてこないのが何か欲求不満が残る。これって、相対主義の構造矛盾と同じなんだよね。じゃあ、おまえが自分の解釈出せと言われると出せないんだけど。
参加している某MLでの紹介をみて、安野モヨコの「監督不行届」をついでにかう。家に帰って、テレビをみていたら、日産のCMに、庵野秀明がでていた。日産何を考えているんだろうか・・・謎。