神狩り2

神狩り2、読了

前作、神狩りは角川文庫で読んだような記憶がある。確か背表紙は、紺だっただろうか。
力作なのだけど正直いって、前作を読んだときのような感動はない。それが、作品の差なのか、読み手としての自分の変化によるものかはよくわからない。

今回の作品は、前作との関係を考えるあまり、登場人物が多すぎたのかもという気もするし、脳内の発火という素材には、このところ食傷気味なのかもしれない。そういう点では、SFには旬があるのだろう。


前作では、文字を切口にコンピュータを駆使して神をあぶりだしていったのに対して、神狩り2では、脳の構造を切口に、神を捕らえようとする。サブタイトルのリッパーとは、ripper = 境界を裂くものであり、神を捕らえるための道だ。( RIP: Raster Image Processor にerでもいいのかも? )


今回も、神は別に人を愛したりしない。
天使も同様だ。(で、この天使がエヴァ使徒に思えるのは私だけでしょうか?)



神狩り 2 リッパー

神狩り 2 リッパー