経済セミナー 2005年11月号

harowanwan2005-10-31

特集は、「希望」と経済

玄田有史、山田昌宏とならぶと、けっこう流行りな感じがする。
これで、斎藤貴男がはいっていると、総合雑誌の特集記事でしょう。


希望をもつためには、挫折が必要だという逆接的な指摘が注目。
このポイントは、次の佐藤、永井の調査が裏打ちしている。

「生きる力」という言葉をつかって、個人の競争における結果の格差が発生するという指摘はきびしい。

その生きる力というのは別に木で火をおこせるとか、そんなことでは全くなくて、好奇心があるとか、いろいろ雑学的、教養的な知識を知ってっているとか、コミュニケーション能力があるとかが、産業界で必要になってくる。でも実はそれは学力以上に差がつく。・・・生きる力というのは恐ろしいとおもいます。学校でなかなか教えることができない分野ですから。


これが事実であれば、この社会では今後、より機会不平等 な状態から人生を始めることが強いられることになる。佐藤俊樹の指し示した階層構造を(全体として下方に移動しながら)固定化することが進んでいくことになる。


この状況判断からの、最適行動ってなんだろうか。