航路

コニー・ウィリス「航路」読了。

大森望絶賛で、SFが読みたい!〈2003年版〉では 海外篇第1位なんだけど、かなり違和感。これホントに傑作?

この本は、NDE ( Near-Death Experiences ) = 臨死体験 をあつかったお話。主人公は、NDEがなにかを探る研究者なのだけど、いくら自分の体験でNDEがタイタニックだと思ったとしてもタイタニックが真実かも知れないなんて思い込むもんでしょうか?んな、特定の文化に依存したものが真実だなんてことにこだわるのが理解不能。いくらなんでも、研究者なら普通、それは何かの反映だとおもうでしょうに。
ところが、この主人公ときたら、真実のタイタニックとNDEの中ででてくるタイタニック
間に違いがあるかに、延々とこだわるのね。そこが思い切り興ざめでした。

ストーリーテリングは上手なんだけど、タイタニックにこだわる途中からどんどん乗れなくなってくる作品でした。