万物理論

グレッグ・イーガン万物理論。読了。

実は、これ先週の日曜日に某所であった某集会の課題図書だったりしたのだけど、結局1週以上遅れて読み終り。で、結局参加できなかったその某集会なのですが聞くところによると、この本については「おもしろい」と「おもしろくない」できれいに二分されたのだそうです。

話自体は「万物理論」という邦題が示すように、大統一理論のさらに先をいく理論が完成されて・・という話で、延々その理論の概念が説明されていきます。で、それをめぐって政治的・宗教的な主張を異にする団体がという話。延々と理論が説明されるが、「ハードSFらしくていい」と見るか、どうかが評価の分かれ目だったのかな。

あと、後半にくると認識がどうのこうのと言う話になってきて、そうすると、先日の「航路」でお馴染の、「ラマント野」だ、「シナプスの発火」だとかいう言葉がちらりほらり。このあたりが、いまのSFの流行りなのかしらん? もう、サイバーパンクの時代じゃないということかもしれません。(つっても、この本が書かれたのはもう10年も前の1995年ではあるんですけど)

ちなみに、この本、わたくし的にはかなりおもしろいと思ったのでした。




先日でた「SFが読みたい2005年版」では、海外部門1位みたい。