ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチ・コード読了。




読みはじめてから、4日くらいで読み終り。途中2回ほど帰りの電車で乗り過ごす。



小説としてうまいとおもう。特に伏線のはりかた。

この話は一言でいえば、キリストに子供がいたという「秘密」を伝えてきた、謎の宗教団体の指導者が殺された、というミステリー。シオン修道会という宗教的な秘密結社と、その会員に、ニュートンヴィクトル・ユゴーという話など、虚実とりまぜての道具仕立ては魅力的だ。


これだけの話を、どれくらいの期間ででっちあげたんだろうか? などとふと思う。


ダ・ヴィンチ・コード〈上〉

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉

ダ・ヴィンチ・コード〈下〉

ダ・ヴィンチ・コード〈下〉


唯一しっくりこないのは、事件の原因となる秘密が、「キリストに子供がいた」ということであること。何が問題なのか?というか、だったらどうなの? というところがピンとこない。ま、キリスト教徒にはインパクトのあるタブーなんだろうなと思う程度。日本人にインパクトのあるタブーってなんでしょうか? 天皇家は実は万世一系じゃなかたっか、くらいじゃさほどインパクトあるとはおもえないし、聖徳太子に隠し子がいたからといっても、ふーんくらいだし。


ちなみに、シオン修道会の存在自体は、すでにネタとばれている話なのだそうだけど、それでもレバノンでは、この本が発禁になっているとか。このあたりの文化的な壁は思っているより高いかもしれない。