- 私のナメクジウオ的こころ / 安井金也
ナメクジウオなるものをはじめて知りました。「脊椎動物にもっとも近縁である」ということなので、脊椎動物ではないのでありましょう。それはそれで興味深いのでありますが、さらに興味深い話が
一般には、DNAの世代から世代への継承と種内の組み替えや重複、欠失、突然変異の蓄積が基本的な考え方だと理解していますが、当時の生物のゲノム管理能力が現在の生物と同等であったかは、まじめに考える必要があるかとおもいます。
つまり、太古の生物は、めったやたらと突然変異していたのかも?という指摘がされているわけで、それはすごい世界かも。太古でなくても、筒井康隆の「幻想の未来」はそういう小説でありましたが、イマジネーションを喚起する話。
ドキュメンタリー映画の「ダーウィンの悪夢」から説き起こして、グローバル化への批判、そして、ネオ・リベラリズムへの批判が続いていく。ここでいう、「アフリカ」とは、実在の地名としてではなく、搾取の対象、あるいは世界への「適合」のために必要とする踏み台として理解するのがたぶん妥当なのだろう。
でこの映画、来夏一般公開になる見込みだそうで、いけたらい見に行きたいとか思う。