大磯小磯・ボーダフォンのさてつと日本市場

日経新聞のコラム、大磯小磯の記事は、ボーダフォンソフトバンクへの身売りの話。

ボーダフォンの日本戦略の失敗は、素人目にも分かりやすい外資の失敗なのだけど、コラムの筆者はかえす刀で、日本の携帯市場をも批判している。

だが、国内の通信事業者の財務も確実にむしばまれており、ここで新たな価格破壊が生じたら、このビジネスモデルは破綻する。
また、相次ぐ高機能端末の開発により、通信機器メーカーの体力も著しく疲弊している。せっかくの高機能端末も先進性が裏目にでて、そのままでは海外に市場はなく、メーカーに独自の市場開発を行う余力もないないありさまだ。

言っていることはもっともだけど、「新たな価格破壊が生じたら」どんなビジネスモデルでも破綻するわけで、そんなこといってもあんまり意味がないんじゃない。でもって、さらには、家電業界も批判。

国内流通対策で体力をすり減らしながら、行き過ぎた性能競争に明け暮れていると、標準品を活用したローコストプレーヤーに海外市場で足下をすくわれる恐れもある

さらにもっともな話なんだけど、じゃ国内市場を放棄して、海外に特化するとどうなるかというと、その成功例はフナイやユニデンだし、失敗例はアイワだったりするわけで、結局どっちの市場を重視するかの戦略の違いと市場で生き残れるかどうかは別の話でしょ。


なんか、いかにも評論家的な文章だとおもった記事でした。