社長失格の幸福論

ハイパーネットの倒産自体、もうだいぶ昔になってしまったけど、その創業社長だった、板倉雄一郎の「社長失格」に続く2冊め。ちなみに、「社長失格」のほうは読んでいません。


この本、どっかで読んだような気がすると思ってよく考えてみたら、堀切和雅の「「30代後半」という病気」と基本的には同じなのである。一言でいってしまえば、今時、40前になっても(つーか、たぶん40を超しても)昔おもっていたような大人になることはないし、そーゆーものだと悟りましょう、なわけ。

で、彼 板倉氏は最後に、幸せというのは自分の中にある、というメーテルリンクみたいなことで結論づけているのだけど、それに素直には同意できない。だって、会社つぶしたあとも、講演とコンサルでそこそこ儲けて毎週女の子デートに誘ってる人に、「社会の尺度に会わせようとしなければ、幸せなんて、そこら辺にいくらでも転がっているものだ」とか言われても、キャバクラ通いしている坊主に、人生慎みが肝心って説教されているようなもんでしょ。お前が言うな!ってとこかな。


で、それはそうとして、かなり生活も人生観も違う(であろう)、板倉雄一郎と堀切和雅が同じコトをいっているといっていたということが、この本を読んだメリット。
でもって、ついでに言うと、そんなことを悩んでいるようじゃ、起業家というのは務まらないのかもね。


社長失格の幸福論

社長失格の幸福論

「30代後半」という病気

「30代後半」という病気