サヨナラCOLOR

昨年公開になった際に見に行き損ねた作品。
キャトルを据えたポスターと原田知世なんだからと結局DVDで購入。

単純に言ってしまうと、これは純愛モノだったりする。制作されたのが、2004年、つまり、例の「世界の中心で愛を叫ぶ」が話題になっていた頃だ。悪く言ってしまうと、「世界の中心で愛を叫ぶ」を一ひねりしたような話だ。(どう一ひねりしたかというのは、ネタばらしになるのであえて書かないけど。)

で、もう一つはこの映画は、竹中直人の映画だと言うこと。かなりナルはいっている感じである。竹中直人演じる医師の佐々木はもてないという設定のように見えて、それなりにもてるのである。佐々木のキャラは、シコふんちゃったの青木だし、Shall We ダンス? の青木だ*1。でもって、この映画の竹中直人は、Shall We ダンス?で主役の役所広司の演じた役と同じ正平という役名なのである。


1956年生まれの竹中直人と1967年生まれの原田知世が同級生という設定には無理があるという批判もあったけど、それはあまり気にならない。中島みゆきの医師はかなりいいと思う。キヨシローもいい。久世光彦には気がつかなかったけど。
ということで、トータルでみると、結構これがいい映画なのである。


ただ、一つだけよくわからないのは、正平が乗る車として、キャトルという設定はどうなんだろう?じゃあ、何がいいんだと聞かれると困るのだけど、ちょっと狙いすぎという気がする。彼は、趣味人なのだろうか、と考えると違うように思う。もう少し、普通のほうにもっていくか、逆にそれは恥ずかしいくらい外した車のほうがいいとおもうのだけどどうでしょう?

*1:ところで、青木富夫という役名って、「無能の人」にもでていた役者の青木富夫からもってきているわけですよね?