コーンクリームスープ

川西蘭の久しぶりの新刊。
(ただし、1992年にマガジンハウスからでた小説の一部改変版)


いつ読んでも川西蘭の小説の主人公は、クールだ。でもって、なんでおめー、そんなにもてんだよ!とツッコミたくなる。(いまさら高校生の主人公をうらやましがってどうするんだとは思うけど。)


川西蘭の小説は、2作目の「空で逢うとき」から読み始めたので、20年もかるこ超えてしまったのだけど、たぶん読み方としては、昔も今も、一種のおとぎ話。

コーンクリームスープでは、主人公の高校生の周囲には、不倫中の父親とか、カメラマンの(中学生の彼女の)叔父さんとかがでてくるわけで、そろそろそっちに感情移入して読んでもおかしくない、というか、普通そっちでしょ、と思うのだけど、結局主人公に感情移入してしまった。

というところが、自分的にはおとぎ話なのである。


コーンクリームスープ (ピュアフル文庫)

コーンクリームスープ (ピュアフル文庫)