日経新聞 「エコノミストが選ぶ」経済図書ベスト10

harowanwan2007-12-30

年末と言うことで、日経では、経済図書のベスト10が発表。
ベスト10は、以下の本。



1.波乱の時代 アラン・グリーンスパン 日本経済新聞出版社
2.国富論 アダム・スミス 日本経済新聞出版社
3.市場を作る ジョン・マクミラン NTT出版
4.現代の貧困 岩田正美 筑摩書房
5.成長信仰の桎梏 斉藤誠 勁草書房
6.現代中国の経済改革 呉 敬レン NTT出版
6.構造改革の真実 竹中平蔵 日本経済新聞社
8.「小さな政府」の落とし穴 井堀 利宏 日本経済新聞出版社
9.金融再生危機の本質 大村 敬一 水上 慎士 日本経済新聞出版社
9.不況のメカニズム 小野 善康 中央公論新社 



総評を、同志社大学橘木俊詔先生が書かれていて、「小泉政権構造改革を積極的に評価する本と、貧困に代表される構造改革の負の側面描かれた本の二極化現象がある。評者の見るところ、これは高い経済効率の重視か、分配面を考慮した公平性の重視かという経済政策の目標ににおける対立の反映でもある。」とコメント。

これ自体は、「自由と平等」とか、「最大多数の最大幸福」といった言葉に含まれる古典的な対立構造なので、それはいいのだけど、じゃ、なぜそれが争点として表面化してきているかといえば、2つの価値観の間のバランスが、中庸の臨界点をこえつつあるのかもしれない。ま、そう見てしまうあたり、すでに視線にバイアスかかっていると批判されそうだけど。


ちなみに、この10冊(正確には上下巻とかあるので、12冊)全部買うと、ざっと3万円。
殆ど読んでいないので、少しづつ読んでいこうとは思うのだけど、読めるかなぁ。