月刊 日本 2009年 01月号
佐藤優の本に紹介があったので、買ってみた。
右系・民族派の雑誌。
目当ては、佐藤優と山浦嘉久の対談。
「五・一五事件 大川周明訊問調書」を読み解く
しかし、テロという暴力による表現行為は、結果として最大の合法的暴力装置である国家を実態として担う官僚制度を強化することになります。事実、二・二六事件は統制派と呼ばれる軍事官僚機構を強化する結果に終わりました。だから、私はテロには反対なのです。テロが起こらないようにするためには真面目な人々の思いを政治につなげるルートを確保する必要があると思うのです。
その点で、秋葉原事件に対しての政府の対応は最悪です。非正規雇用者による無差別殺人が起きてから、ようやく政府は派遣労働者の法律改正に動き出し、グッドウィルを摘発したのです。
これでは、政府に政策変更を迫るには投票ではなく暴力による表現が有効だと認めてしまっているようなものです。(P37,38)
続く
- 出版社/メーカー: ケイアンドケイプレス
- 発売日: 2008/12/22
- メディア: 雑誌
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