2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

クリスタルサイレンス

最近、ハヤカワから文庫でもでたところで、ソノラマ版を購入。ハードカバー上下2段で500ページ、かなりの大作だけど、中身は読みやすい。 読後の印象は、林譲治の「ウロボロスの波動」を読んだときに近い。ウロボロスも指摘されていたけど、人物の表現が弱…

社長失格の幸福論

ハイパーネットの倒産自体、もうだいぶ昔になってしまったけど、その創業社長だった、板倉雄一郎の「社長失格」に続く2冊め。ちなみに、「社長失格」のほうは読んでいません。 この本、どっかで読んだような気がすると思ってよく考えてみたら、堀切和雅の「…

現代思想 2006年2月増刊号 特集 フランス暴動 階級社会の行方

若者層向の雇用対策とされる、CPE「初期雇用契約」反対のデモが激化してきている。新聞等では、昨年秋のパリ郊外で発生した暴動との連続性を指摘する記事も見受けられるようになってきた。 という前振りをしたところで、現代思想の増刊が、特集・フランス暴…

ALEX-TD503α から RT-200NE へ

長年つかってきた、Alexon の、ALEX-TD503α が引退。7年間わが家の通信系をサポートしてきてくれたTAにご苦労様。 うちの通信系が、ISDNにかわったのは、NEC のAtermIT55DSU がアキバでうばいあいになっていたころなので、ちょうど10年くらい前になる。その…

宗教としてのバブル

最初、この本のタイトルを「宗教のバブル」だと勘違いしていた。島田裕巳の本だから、当然宗教の本だと思い込んだのが、間違いのもと。この本は「バブル」という体験が、宗教における一種の神秘体験として機能しているという、島田裕巳による、見立ての本な…

大磯小磯・ボーダフォンのさてつと日本市場

日経新聞のコラム、大磯小磯の記事は、ボーダフォンのソフトバンクへの身売りの話。ボーダフォンの日本戦略の失敗は、素人目にも分かりやすい外資の失敗なのだけど、コラムの筆者はかえす刀で、日本の携帯市場をも批判している。 だが、国内の通信事業者の財…

インフレ、雇用、そして金融政策

日銀が量的緩和政策からの転換を打ち出しつつある今って、この本を読むには旬かもしれない。ノーベル賞学者のソローと、テイラールールのテイラーの講演録に、フリードマン、ガルブレイス、マンキューといった人たちがコメントをつけ、さらに、ソローとテイ…