2006-01-01から1年間の記事一覧

エイプリルズ2枚 パン・ダ+1 / SPACE DREAM BATHROOM

ツクバ出身のネオ渋谷系のエイプリルズは、ノリノリPOPでテクノでピコピコ。聴いているだけで体が動き出しそうな気持良さ。とにかく、スピード感の感じられる音楽。 レコード盤のスクラッチ音からはじまる5曲めの「パン・ダ」はなかでもノリノリのやっぱり…

第三の道

トニー・ブレアの労働党の思想的背景となっている本、という触れ込み。 内容は、冷戦終結後、退潮な社会民主主義政党の存在価値はどこにあるのかを提起したものだが、平易な読み安い本である。 まず、この本では旧来の福祉国家をこう規定する 福祉国家の目的…

しのびよるネオ階級社会

本の整理をしながら、ふと手に取った本を読みはじめると掃除は終了しないのは真実である。そんなことは、さておき、この本は1年ほど前に(多分)買った本。著者は、林信吾。 この本の基本的な意見は6章「ネオ階級社会へ向かう日本」にほぼまとめられている。 …

中央公論 2006年6月号 その2

特集以外では、齋藤孝と内藤樹の対談「真に知的な言葉の使い方」では、ディベート的な討論への批判がされていて、その内容はなるほどと思わせる。 ここで、内藤が重視するのは、「生成的な対話」だ。 内田:子供たちに要約を勧めることについては、慎重にな…

日経 / 経済教室 人口減と生きる(2006/05/19)

今回の著者は、藻谷浩介、日本政策投資銀行参事。内容的には、中央公論の6月号の特集記事、「生き残る町、消える町」のダイジェスト。*1 文章はいずれも、いつくかの文章をしめし、それが事実かどうかと問う形で始まる。呈示された課題は以下。日経経済教室…

中央公論 2006年6月号 その1

大きな特集は以下の4つ。 地方格差 次代に伝えたい日本語 リスク社会をどう生きるか 多国籍社会は油断できない? で、関心をひいたのは、まずは地方格差の特集。 ここでは、藻谷浩介の「生き残る街、消える町」が興味深い。これについたは、同じ著者の、日経…

かもめ食堂

久しぶりに劇場で映画。聡美ちゃんの主演映画、かもめ食堂。 最近の映画というと、どうも愛と感動の「いい話」ばっかりで、そういうのは辟易しちゃって正直見る気が全然しないのだけど、これは、最後あっけなく終わってしまって、まあ人生そんなものだしね、…

嗤う日本の「ナショナリズム」

久しぶりにいったジュンク堂で、棚を眺めながら見つけた本。 実は、北田暁大ってだれ?と最初おもったのだけど、あとで気が付きました。波状言論で、宮台真司とからんでいた人だと。その程度で読み始めたら、読みごたえのあることあること。この本では、4つ…

ブギーポップは笑わない

おまえ、今頃なに読んでるんだよ!とつっこまれそうな一作。 1997年の第四回ゲーム小説大賞受賞作なので、ほぼ10年前の作品。学園に現れる、謎の存在とそれと戦う少女の話 とまとめてしまうとすごくありきたりになるのだけど、正直、そこの設定自体はありき…

社会保障のダイナミックスと展望

社会保障の歴史的な経緯から書き起こし、ここ20年の日本における社会保障の流れと問題点と、先行する事例としてのニュージーランドの福祉についてまとめた本。 この本をかったのは、このところマイブームなニュージーランドの福祉について調て知りたかったの…

バブルの物語―暴落の前に天才がいる

ガルブレイスが死んだ。97歳だったそうだ。 ちょうど、いま彼の「バブルの物語」という彼の本を読んでいたので、その感想など。 この本は、1990年に出版された、 A Short History of Financial Euphoria の翻訳である。日本版は、1991年に出版されている。こ…

サヨナラCOLOR

昨年公開になった際に見に行き損ねた作品。 キャトルを据えたポスターと原田知世なんだからと結局DVDで購入。単純に言ってしまうと、これは純愛モノだったりする。制作されたのが、2004年、つまり、例の「世界の中心で愛を叫ぶ」が話題になっていた頃だ。悪…

現代思想 2006年4月号 / 特集:教育改革の現場

教育基本法の改訂がカウントダウンな状況、ということで、現代思想の今月号の特集は、「教育改革の現場」。 「現代思想」の問題意識は、以下の討論の最初にダイレクトに表現されている 討論・教育と新自由主義 大内裕和/三宅晶子 三宅:私は、公園などでは、…

思潮2006 保守派が”守るもの”とは / 読売新聞

某所で久しぶりに読売新聞を読む。 朝刊、12面の文化面に思潮2006 という論評があって興味を引く。タイトルは 保守派が"守るもの"とは - 思想的意味を問い直す (署名:時田英之) 最近の雑誌において、保守とはなにかという議論がなされているとの事実から、保…

ニュージーランド社会誌

ここのところ、ニュージーランドの行政改革に関する問題点を指摘する文章をいくつかみつけたので、それとあわせ読みでこの本を購入。ニュージーランドは、市場化を積極的にすすめるウエストミンスター型NPM のモデルケースとしてよく取り上げられてきていた…

資本主義の未来 その2

資本主義の未来前回、前半をまとめてからしばらく時間がたってしまったので別パートで後半部のマトメ後半部で、サローは市場主義の拡大によってもたらされるのは、中世の暗黒時代の再現だと指摘している。 この本の後半でかかれているのは、資本主義と民主主…

国債危機の深層/ 日経新聞

日経の経済教室が、4月11日、12日と「国債危機の深層」というタイトルで国債の話題をとりあげていた。というところで、国債についての問題を整理してみようと思う。 最初に国債に関する数字を再確認しようhttp://www.mof.go.jp/gbb/1712.htm 2005年12月末の…

今週のデジゴト/WBCの結果から見えた日本メディアの意識

WBCで日本の優勝が決まったとき、KBSが、日本の勝利を「憂慮していた」と報じたというblogの引用から、日本のメディアはなぜ事実を隠すような報道をするのかという分析がされている。山崎浩一は、その背後にある意識を以下のよう3つにまとめている。 メディ…

ウェブ進化論

最近、読者層が高齢化しているんじゃないかと思っている週刊アスキーなのだけど、かならず読む記事が2つある。一つは、歌田明弘の「仮想報道」で、もう一つは山崎浩一の「今週のデジゴト」。で、先週号(4/18号)の「今週のデジゴト」では、はやりのweb2.0の…

地方債、借り換え相次ぐ/ 日経新聞

同じ日の新聞で2題。ひとつは、財源にこまった自治体が、借り換えで返済期限を先延ばしする動きがでているという話。返済期限を延ばしたら、当然返済総額は増加する。にもかかわらず、先延ばしするというのは、財政が危機的だということ。もちろん、数年後に…

RICOHFLEX Model VII

もうだいぶ前からどうしようかとおもっていたRICOHFLEXをネットで発見、衝動買い。購入したのは、1954年発売の、Model VII で、スペックは以下参照。http://www.ricoh.co.jp/camera/cameralist/flexVII.html この年式のカメラなので、説明書は当然ない。二眼…

クリスタルサイレンス

最近、ハヤカワから文庫でもでたところで、ソノラマ版を購入。ハードカバー上下2段で500ページ、かなりの大作だけど、中身は読みやすい。 読後の印象は、林譲治の「ウロボロスの波動」を読んだときに近い。ウロボロスも指摘されていたけど、人物の表現が弱…

社長失格の幸福論

ハイパーネットの倒産自体、もうだいぶ昔になってしまったけど、その創業社長だった、板倉雄一郎の「社長失格」に続く2冊め。ちなみに、「社長失格」のほうは読んでいません。 この本、どっかで読んだような気がすると思ってよく考えてみたら、堀切和雅の「…

現代思想 2006年2月増刊号 特集 フランス暴動 階級社会の行方

若者層向の雇用対策とされる、CPE「初期雇用契約」反対のデモが激化してきている。新聞等では、昨年秋のパリ郊外で発生した暴動との連続性を指摘する記事も見受けられるようになってきた。 という前振りをしたところで、現代思想の増刊が、特集・フランス暴…

ALEX-TD503α から RT-200NE へ

長年つかってきた、Alexon の、ALEX-TD503α が引退。7年間わが家の通信系をサポートしてきてくれたTAにご苦労様。 うちの通信系が、ISDNにかわったのは、NEC のAtermIT55DSU がアキバでうばいあいになっていたころなので、ちょうど10年くらい前になる。その…

宗教としてのバブル

最初、この本のタイトルを「宗教のバブル」だと勘違いしていた。島田裕巳の本だから、当然宗教の本だと思い込んだのが、間違いのもと。この本は「バブル」という体験が、宗教における一種の神秘体験として機能しているという、島田裕巳による、見立ての本な…

大磯小磯・ボーダフォンのさてつと日本市場

日経新聞のコラム、大磯小磯の記事は、ボーダフォンのソフトバンクへの身売りの話。ボーダフォンの日本戦略の失敗は、素人目にも分かりやすい外資の失敗なのだけど、コラムの筆者はかえす刀で、日本の携帯市場をも批判している。 だが、国内の通信事業者の財…

インフレ、雇用、そして金融政策

日銀が量的緩和政策からの転換を打ち出しつつある今って、この本を読むには旬かもしれない。ノーベル賞学者のソローと、テイラールールのテイラーの講演録に、フリードマン、ガルブレイス、マンキューといった人たちがコメントをつけ、さらに、ソローとテイ…

資本主義の未来

学生時代に、外書講読のゼミで、ロバート・ソローの成長理論を読んだ覚えがある。 で、ロバート・ソローとレスター・サローがごっちゃごちゃになちゃうのだけど、そんなの私だけ? この本の前半で語られているのは、労働者の賃金の下落と、おなじ層の中での…

iRiver iFP-890SE

MP3 player が、またほしいなぁとおもっていたところで、値頃な製品をみつけて衝動買い。 ずんぐりむっくりした外観は、スマートというよりワイルド。ただ、でかい分、ライン入力がステレオミニジャックであることや、なにげにFMチューナーがはいっていて結…